顔汗

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遺伝する?

顔汗、いわゆる頭部多汗症は遺伝するとも言われています。そのメカニズムがはっきりと解明されているわけではありませんが、ある程度は生まれつきの体質というのは確かなようです。

 

顔汗に悩んでいる人にとっては「子どもにも遺伝したらどうしよう?」と、不安になるところかもしれません。気になる顔汗と遺伝の関係について解説します。

遺伝が疑われる顔汗とは?

顔汗にも様々なタイプがあり、なかには糖尿病、甲状腺機能亢進症、自律神経失調症、更年期障害などによって引き起こされるものもあります。

 

そのような続発性多汗症は病気のサインとも言うべきものなので、たかが汗と軽視せずにできるだけ早く病院で診てもらうようにして下さい。

 

汗をかきやすいことそのものが遺伝しているわけではありませんが、原因となる病気の中には遺伝しやすいと言われているものもあります。したがって、このような顔汗もある程度は遺伝によるものと考えることができるでしょう。

 

一方、よりダイレクトに汗をかきやすい体質そのものが遺伝する原発性多汗症由来の顔汗もあります。

 

続発性多汗症は全身発汗の割合が高いのですが、原発性多汗症は脇の下だけ、手だけというように部分的にひどく汗をかくことが多いのが特徴です。つまり、顔汗も原発性多汗症によるものの可能性が高いと言えるでしょう。

 

何が遺伝して頭部多汗症になるのか?

原発性多汗症の原因はいまだ究明中です。しかし、どうやら人よりも交感神経が敏感な人がなりやすいようだというのが半ば定説となっています。

 

交感神経とは、自動的に身体の機能をコントロールしている自律神経の一つです。活動的な時、緊張している時、興奮している時、ストレスを感じている時などは交感神経が活性化しています。

 

心拍数を上げ、血圧を上昇させ、新陳代謝を活発化し、内蔵の動きを潤滑にするのも、すべて交感神経の働きによるもの。そして、汗腺に汗を分泌することを促進しているのも、この交感神経なのです。

 

原発性多汗症は交感神経が反応しやすい体質が遺伝して起きるという説もあります。なかでも局所的な原発性多汗症は6割程度の遺伝率があるという海外での研究結果もあるそうです。

 

日本では佐賀大学医学部が手のひらの多汗症を患っている患者のDNA解析を行い、原因と推定できる遺伝子を発券したとの報告もありました。手のひら同様に、頭部の多汗症も高確率で遺伝している可能性もあるということです。

 

 

顔汗は100%遺伝するわけではない

顔汗は確かにある程度は遺伝するものの、100%遺伝するわけではないので、あまり悲観することもないとも言えます。自分が顔汗をかくとしても、絶対に自分の子どもがそうなるとは限らないのです。

 

顔汗は体質だけではなくストレスも大きく関係していることもわかっています。精神性発汗すなわち緊張や動揺で出る、いわゆる「冷や汗」です。緊張や動揺も交感神経を強く刺激し発汗を促します。

 

どんな人でもある程度は冷や汗をかくものですが、多汗症となると滝のような汗を頭から流してしまうこともあります。

 

「早く止めなくては」と焦ることで、交感神経がさらに刺激されてしまい、余計な汗をかくという悪循環に陥ってしまうこともあるので注意して下さい。

 

遺伝的な顔汗にどう対処するか

頭部の局所的な原発性多汗症を治すには、一つには手術という方法もあります。比較的簡単な手術ですし、保険も効きます。

 

ただし、顔汗をストップすることができたとしても、他の部位から多量の汗をかくようになることもあるので、くれぐれも慎重にしたいところです。最終的には手術という方法もあることを念頭に置きつつ、まずは他の方法を検討してみましょう。

 

・制汗剤
汗を抑える制汗剤を利用してみるのも良いでしょう。ただし、頭部にはクリームタイプを塗るのは難しいでしょうし、スプレータイプ等を利用することをおすすめします。特に子どもの皮膚は大人よりもデリケートです。塩化アンモニウムなど効果は高いもののトラブルの原因にもなる成分が入っているような製品を使うのはやめましょう。

 

・朝のシャンプー
シャンプーはできるだけ朝するようにしましょう。特に暑い季節はシャンプーにハッカ油を1滴たらしてみて下さい。体感温度がグッと下がることによって交感神経が落ち着き、頭部の汗の分泌を減らすこともできると言われています。ハッカ油には消臭効果もあるので、汗のニオイが気になる人にもおすすめです。ただし、1回のシャンプーにつき4滴以上のハッカ油を使用すると頭皮が傷ついてしまい、薄毛の原因にもなるので注意しましょう。

 

・指圧バンド
胸の上を指圧バンドに巻いてみましょう。交感神経を抑制して汗腺の働きをトーンダウンする効果が期待できます。着物を着て汗をかくことのないように、昔の日本女性が使っていた方法です。特にワキ汗、顔汗、顔汗に良いそうです。しかし、長時間にわたって汗を止めていると、汗腺が衰えて汗の質が劣化し、臭い汗をかくようになります。指圧バンドも習慣化するのではなく、どうしても困った時だけに利用するようにして下さい。

 

 

気になる子どもの顔汗

いずれも子どもにも適応できる顔汗対策を紹介しましたが、特に自分の顔汗がひどい場合には、子どもの顔汗も気になるものです。しかし、一般的に子どもというのは頭に汗をかきやすいものなので、多汗症なのかどうか判断に迷うケースも多々あります。

 

たとえば、激しい運動をした後にかく顔汗は自然な生理現象でしょう。子どもは平均して大人より頭の汗腺が多いおため、どうしても顔汗が目立つのです。

 

逆に頭に汗をまったくかかないというのも心配しなければいけません。エアコンなどの使いすぎで、体温調整機能がきちんと育っていない可能性があります。

 

汗腺が発達する3歳までに汗をかかない生活をしていると低体温になりいやすいので、むしろ子どもは多少の顔汗をいつもにじませているぐらいでもかまわないのです。

 

しかし、何もしていないのに頭から滝のような汗をかいているようなことがあったら注意が必要です。精神的な理由により交感神経が刺激され、多汗症になっている可能性もあります。まず、ストレスになっている原因を探り取り除いてあげるようにしましょう。

 

あまり多くはありませんが、子どもの顔汗は糖尿病、甲状腺疾患、下垂体疾患、自律神経系の病気などが原因になっていることもあります。もちろん、子どもだけではなく大人にもその可能性はあります。

 

たかが顔汗と軽視することなく、早めに病院に相談してみることをおすすめします。

 

まだ完全に解明されたわけではありませんが、顔汗はかなりの確率で遺伝によって引き起こされていると考えることができそうです。もし、自分が顔汗をかきやすいのならば、子どもにも遺伝してしまう可能性はゼロではありません。
しかし、顔汗は手術で治すこともできます。手術までいかなくても、制汗剤やハッカ油などドラッグストア等で気軽に購入できるアイテムで症状を緩和することも十分可能です。

 

そうとは言っても、顔汗は深刻な病気のシグナルになっていることもあります。特に運動をしたり、動揺や緊張をしていないのに、顔汗を大量にかいてしまうということがあるならば、何らかの病気によるものかもしれません。

 

できるだけ早くクリニックを受診するようにしましょう。多汗症に詳しい医師がいる病院をおすすめします。