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顔汗と肝臓の病気の関係

顔汗をかきやすい人というのは、実は肝臓の病気の可能性もあることはご存知でしたでしょうか?もっとも、顔汗をかくことは病気のシグナルというわけではありません。気になる顔汗と肝臓の病気の関係について解説します。

肝臓の病気の恐ろしさ

肝臓とは人間にとっては毒であるアンモニアを解毒している器官です。しかし、肝硬変などになると上手に解毒することができなくなりアンモニアが未処理となってしまいます。

 

その結果、アンモニア濃度が体内で上昇しすぎて意識不明に陥ることもあるというので要注意です。

 

また、肝臓には食物に含まれているニオイの元になる物質を分解するという働きもあります。ニオイのきつい食物を摂取しても、それがそのまま体臭にならないのは肝臓の働きのおかげなのです。

 

しかし、肝機能が低下するとニオイ成分を肝臓で分解しきれなくなり異常な汗をかくようになります。

 

 

肝臓の病気のシグナルとなる汗

顔汗というのは滝のように流れることが多く「どこか異常なのではないだろうか?」と、心配になるものです。しかし、もしそれが普通の汗、もしくは多少ベタつく程度の無臭の汗ならば、少なくとも内臓疾患のシグナルである可能性はあまりありません。

 

問題なのは異臭のする顔汗です。特にカビやドブのような独特のニオイがしていたら注意しましょう。それは、肝機能の低下により、体内に残存してしまったニオイの元となる成分が血液中に取り込まれ、全身を回るうちに一部が汗として排出されたものと考えられます。

 

病気とまではいかなくても、二日酔いの日にいつもと違う強い体臭を放っていることを自覚したことはありませんか?これも、アルコールの分解で酷使されている肝臓が、ニオイの元となる物質を処理できなくなっているサインです。
飲み過ぎが続くと肝臓を悪くする原因にもなるので、くれぐれも注意しましょう。

 

 

沈黙の臓器である肝臓

肝臓は「沈黙の臓器」と、呼ばれています。少しぐらい病気を抱えていても黙々と働き続けるため、このニックネームができたのです。

 

肝臓は人間の生命維持に欠かせない機能を担っているので、多少の炎症等があっても再生する能力があるため、そのような働きをすることができるのです。

 

たとえば、肝臓を手術等で7割切除したとしても、半年後には大きさも機能も元の通りになると言われています。しかし、その驚異の再生能力が効かなくなり、自覚症状を覚える頃には手遅れになっていることも多々あります。

 

日頃から肝臓が出すわずかなシグナルを見逃さないことが重要となりますが、汗に異常なニオイがないかどうか日頃から見逃さないようにして下さい。

 

 

臭い汗が出るメカニズム

見た目はそう太っていないのに体脂肪率の高い、いわゆる内蔵型肥満の人は血中の脂肪濃度が高くなりやすくなっています。その結果、毛細血管の動脈硬化が起こりやすくなっていて、様々な成人病のリスクにさらされています。

 

内蔵肥満型の人は皮膚の血流が悪化しやすく、体内の熱が放出されにくい状態になっています。そのため汗をかきやすくなっていますが、血中の脂肪酸が滲み出してくる汗になるため異臭がすることが特徴です。

 

アルコールを摂取し過ぎで肝機能が低下することもまた、脂肪酸の代謝機能を悪化させ血中脂肪酸の濃度を高くしてしまいます。それによって、ケトン体という臭い物質が作られ、呼吸や汗の中にでてくるので厄介です。

 

過度な飲酒の習慣がある人特有の強い体臭は、これによって作られているのです。

 

いわゆる加齢臭かと思っていたら、実は肝機能が低下していたどころか、肝臓に脂肪酸が蓄積している脂肪肝だったという例も多々あります。

 

ここ数年、日本人の脂肪肝は増加する一方で、特に30代、40代の男性に増えているというデータもあるので、アルコールの過剰摂取は避け、ほどよい運動を毎日の生活の中に取り入れ、栄養バランスのとれた食事を心がけるようにしましょう。

 

 

汗の他の肝臓の悲鳴を知らせるサイン

肝機能が低下すると臭い汗をかくようになるだけではなく「いつも疲れやすい」「体がだるい・重い」「お酒に酔いやすくなる」「二日酔いがひどくなる」といった症状が見られることもあります。

 

その他、食欲不振、ムカつき・吐き気、発熱といった風邪のような症状が出ることもあるので、一つのバロメーターとして下さい。白目の部分が黄色くなる黄疸が出たら、いよいよ肝臓の病気の可能性が高まります。

 

右助骨の下の鈍い痛み、右手の付け根・指先の赤み、胸・背中に浮き出るクモ状血管血管腫というのも危険をあらわすサインです。手遅れになる前に、早目に内科クリニックに相談するようにしましょう。

 

 

肝臓だけではなく腎臓の病気も?

臭い汗をかくようになったら、肝臓だけではなく腎臓の病気という可能性もあります。なぜならば、腎臓も血液中の毒素や老廃物を濾過して尿として排出させる役割を担っているからです。

 

血液中の毒素の濃度が高くなることで、その一部がニオイのある汗として排出されるという、肝臓と同様の現象が起きています。

 

しかも、腎臓も自覚症状が出にくく、臭い汗をかくようになったらすでに症状はある程度進行している点も共通しています。できるだけ早く診察を受けるようにして下さい。

 

 

もしかしたら更年期障害?

汗のニオイだけではなく「急に汗をかくようになった」というのも危険を知らせるサインです。もしかしたら、肝臓に脂肪が貯まってきているのかもしれません。

 

特に自覚症状はなくても、年に一度は健康診断を受け、肝機能の数値に異常な変化がないかどうかチェックしてください。

 

しかし、女性の場合は急に汗をかくようになったからといって肝臓の病気ではない可能性も結構あります。アラフィフ女性で急に顔汗をかきやすくなったならば、更年期障害かもしれません。

 

汗を分泌しているエクリン汗腺は体中に分布していますが、とくに顔のまわりは密度が高くなっています。女性ホルモンには汗腺を調節する働きがありますが、更年期障害で女性ホルモンのバランスが乱れると大量の汗をかきやすくなってしまうのです。

 

更年期を迎えた女性の約8割が経験するホットフラッシュもこのためにおきます。突然、滝のような顔汗をかいたり、睡眠中の寝汗がひどくパジャマをとりかえなくてはいけない人もいるほどです。

 

更年期障害はほとんどない人、数年で終わる人、10年以上続く人など様々ですが、不快な顔汗などがあるようならば婦人科に相談してみるというのも一つの方法です。

 

顔汗は肝臓の病気を知らせていることもあるという点に気をつけるようにして下さい。もし、汗に異臭があったり、急に汗をかきやすくなったとしたら注意を払うようにしましょう。

 

肝臓だけではなく腎臓の病気のサインというケースもあります。いずれも、そのような顔汗をかくようになった頃にはすでにある程度症状が進んでいる可能性が少なくありません。

 

少しでも異常を感じたら、できるだけ早く病院を受診するようにして下さい。一方、急に顔汗をかくようになったからといってあまり心配ないこともあります。ニオイのない汗ならば、中高年女性特有の更年期障害かもしれません。

 

更年期障害は自然な生理現象ではありますが、人によっては非常に苦しい場合もあるので婦人科に相談することをおすすめします。いずれにせよ、顔汗は健康のバロメーターです。日頃から注意深く観察するようにして下さい。